名誉院長ブログ のぼるくんの世界

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高橋 源一郎氏

2016年02月27日(土)


高橋 源一郎民主主義ってなんだ?
― まだこの国をあきらめないために―
石川県保険医協会第 4 2 回定期総会 記念講演
講師 高橋 源一郎 
日時 2016 年2/27(土)午後7 時~午後9 時
会場 金沢都ホテル 地下2 階・セミナーホール
    (金沢市此花町6-10 電話076-261-2111)
参加無料 申し込みが必要です。先着250名。
主催 石川県保険医協会
メモ
1.若者は頭が硬い
  受け入れるように教えられてきた
  
2.子どもの村学校 
www.kinokuni.ac.jp/nc_alps/html/htdocs/index.php?page_id=0
   教えない 
   体験、話し合う、共有
   民主主義は教育
   集会が授業 大人も子どもも1票

3.生活の周りの「おかしいよね」にいち早く気づくのは、弱者や女性
   アトピーと離乳食開始 母子手帳の内容改訂
ameblo.jp/satop3/entry-11221067165.html
   参考に 乳幼児期に必要な口腔機能の発達と食との関連(1)
       講演Ⅱ 離乳食と消化酵素
kojima-dental-office.net/20150510-1156

4.民主主義
   ①対等 人は違うけど同じ権利を持つ
   ②相手を知るために議論する
   ③決めたことに従う

5.民主主義は拡大すべきもの
   死んだ人、今生きている人、これから生まれてくる人も同じ権利を持つ
   エネルギーや食料の問題をその視点で考える
   代弁者が必要

案内文
今、民主主義が問われています。著作『ぼくらの民主主義なんだぜ』『民主主義ってなんだ?』などで、民主主義について深い洞察をされている高橋源一郎さんに、総会の記念講演をお願いすることができました。
 高橋さんの言葉を借りると、「同じ考えをもつものしか、国民になれない国はロボットの国」ですし、「日本人は忘れることの名人」でもあり、「ぼくたち自身の中に変化を拒むなにかが存在」するなかで、日本という国では議会制民主主義という枠で物事が決められています。「この国の政治がパートナーに暴力をふるうDVの加害者に酷似しつつあるようになっている」現在、社会保障も負担増と利用制限の方向になりつつあります。
 私たちが考え、判断していくために必要な基本を、高橋源一郎さんに講演していただきます。

高橋 源一郎(たかはし・げんいちろう)
1951 年生まれ。作家、明治学院大学国際学部教授。
81 年『さようなら、ギャングたち』で第4 回群像新人長編小説賞優秀作、88 年『優雅で感傷的な日本野球』で第1 回三島由紀夫賞、2002 年『日本文学盛衰史』で第13 回伊藤整文学賞、12 年『さよならクリストファー・ロビン』で第48 回谷崎潤一郎賞を受賞。近著に『民主主義ってなんだ?』『ぼくらの民主主義なんだぜ』など。朝日新聞で「論壇時評」を連載中。
www.amazon.co.jp/%E9%AB%98%E6%A9%8B-%E6%BA%90%E4%B8%80%E9%83%8E/e/B001K7LGI2

高橋 源一郎①申込方法
● 参加希望の方は、必要事項(代表者氏名、連絡先、申し込み人数)を記載し、裏面の参加申込書をF A X 、またはE メール(メールアドレス ishikawa-hok@doc-net.or.jp)にてお申し込みください。締め切りは2 月22 日(月)。定員に達し次第、申し込みを締め切らせていただく場合があります。
● 会場の金沢都ホテルには立体駐車場がありますが、台数に限りがあります。満車の場合は近隣の有料駐車場をご利用ください。
● 託児(無料)を準備しております。ご希望の方は裏面の託児申込書も合わせてご記入ください。

       F A X 用参加申込書
FAX 番号:076-231-5156
(締め切り:2月22 日(月))
◆医療機関・施設名
      ※所属先がない方は空欄のままで結構です。
◆代表者氏名
◆代表者連絡先    ー   ー
◆申し込み人数      人

託児をご希望の方は以下もご記入ください。
◆保護者氏名
◆携帯番号
   お子様の名前   ふりがな   性別    年齢
                        歳  ヵ月
                        歳  ヵ月
   ※おやつや飲み物はご自身でご準備ください
   (必要な場合、おむつや着替えなどもお持ちください)

石川県保険医協会
〒920-0902
石川県金沢市尾張町2 丁目8 番23 号 太陽生命金沢ビル8 階
電話 (076)222-5373 FAX (076)231-5156
E-mail:ishikawa-hok@doc-net.or.jp

160227・記念講演新聞報道

喜多 徹先生のまとめ 保険医新聞
講演要旨
 今回の総会記念講演は、作家で明治学院大学教授の高橋源一郎氏を講師に、都ホテルにて約300名の出席者を迎えて行われた。
 本日の演題は、頭書の通りだが、自分の腰痛や五十肩など健康の話。大学を満期除籍された話、自分の子どもの話(氏は今65歳だが、43歳から、10歳までの5人の子どもがいて、長男が3人いる)など、話題がめまぐるしく変わるのだが、メインストリームは、「教育」で、教育を通して、民主主義って何かを考えされられるお話しであった。
 下の子供の入学式の際、演壇の背後には何もなく、横に国旗が掲揚してあった。その時挨拶に立った校長は、国旗に一礼するのでなく、何もない正面に向かい一礼した。もちろん新入生も父兄も目撃している。違和感を感じたので高橋氏は、後で校長に聞いたら「わかりません」と答えた。察するに校長は、トラブルを回避する思惑で、近くに国旗がある、空間に向かって挨拶したわけだ。これを見せつけられた新入生は、偉いヒトが変なことをしても、文句を言ってはダメと言う教訓を、まず植え付けられることになる。
 また授業参観での、余りのテンポの速い授業の進行に驚き、結局子供をその公立校から、信州の子供の村学園に転校させた。そこでの教育の理念が、デモクラシーが何たるかを教えてくれた。明治維新後、政府はまず小学校と大学を整備し、中高校は後回しにした。大学は、指導者を作るため、小学校は農民を工員にするため、50分の授業中、椅子に座り続ける訓練のためである。結局、学校を規律、上に対する服従の訓練の場としたわけである。
 この学園では、クラスなし、テストなし、宿題なし、1~6年生まで一緒。週一度小中9学年の全生徒、教員、学園長まで全員参加の集会で、校則や規則を討論して決める。決める際は一人一票平等。但し決まったことには従う。これに高橋氏は民主主義の原点をみた言う。つまり民主主義は制度でなく教育であり、自分たちの生きている場所にあり、自分が現場に出て体験を共有するものである。何かを決める時、協力しあうのがデモクラシーである。
 これは、例えば介護の現場で、認知症者と介護者の間でも民主主義が成立すとうまくいく。ヒトは年をとり寂しくなって認知症になるのであり、認知症者の徘徊は昔に戻っているのだ。介護者も被介護者を、一人の人間として接すべきである。
 ここまで来ると、民主主義の拡大解釈と批判されそうだが、むしろ今まで狭く解釈し過ぎたのである。 民主主義は何も政治の世界だけではない、家庭においても、恋人同士でも同じくデモクラシーがあるのだ。
 こんな趣旨であったが、最後に感じたことを二つ指摘したい。
 高橋氏は講演中、終始舞台の端から端までマイクを持って歩き回り、しゃべり続けた。これはご本人も公言されたが、多動症(ADHD)の行動パターンで、それはそれで大変苦労されたと察する。しかし多動症の方には、知的能力が高い方も多いと聞く。20歳台まで「土方」をされたが、文学界に入り、見事に才能が開花されたのだと思う。
 高橋氏の「民主主義」の概念は、保険医協会が日頃から提唱している、「人権を尊重する社会保障」と相通ずるものがある。講演の中でも弱い方、力のない方が、この社会での民主主義の欠落にもっとも敏感に感じているとの高橋氏の指摘も、人権の侵害と深く結びついていると思う。
 「民主主義って何だ?それは人権の尊重なんだぜ!」と言うことではないか。だからこそ、国のトップ、財界人、官僚は、国民に民主主義が定着しては困るのである。人権を守る運動、ひいては民主主義社会の実現に、私たちは自信を持って邁進していこうと、本日の講演を聞いて思うところである。

高橋 源一郎氏を囲む会①

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