名誉院長ブログ のぼるくんの世界

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組織と個人

2008年08月15日(金)


 公務員や会社の不祥事など最近のニュースを見ていると、組織の在り方を考えさせられる。また、個人が組織とどんなふうに関わりを持てばいいのか疑問を持つようになる。幾つもの組織に所属しているが、参加しているという意識が低いものもある。
 組織は創設期に有志が集まり、使命や目的を持って作られた。しかし、人が代わり、時代も変わり、組織も大きくなるにつれ、多方面に守備範囲が広がり、初心も薄れていく。内向きの思想は内部の人には温かさを持っていて、中へ行くほど居心地が良くなる。個人と組織を「別のもの」と考え、本音と建前を使い分けてしまう。組織の中で自らの意志と意図を明確に持っていないと、ただのイエスマンになり、皆が深く考えずに同じ方向へ流され、個人より組織の力が大きくなっていく。閉ざされた空間内で議論を重ねても、集団心理によって危険も気づかない。社会全体の利益より、組織の繁栄や存続を優先させるようになっていく。
 これからの組織に求められることは知りうる情報をスピーディに公開することが重要であろう。それに対する若い人の既成にとらわれない意見や外部の違った角度からの忠告にあらゆる機会を逃さず耳を傾けていく。その中から真実を見落とすことのないように心がける。異なった考えを気軽に話せる雰囲気を作り、議論を深め進化していく。また、個人の努力ではできない事を組織として、健康に寄与できる企画を立てて国民の幸せに役に立てたい。新しい時代が求める役割を公益性と照らし合わせて模索し、方向性を提示していく。
 個人あっての組織であり、自立した個人が存在して初めて組織が自立する。自らの意思で組織に参加していることを自覚する。何ができないのか、何をしないのかよく考えて、辛いけど自分を見つめ直す。自分が考え抜いた信念といえども、間違っていると分かった時には変える勇気を持つ。本質を見抜き、問題点を見つけ、自分の考えを正確に伝えられる深い思考力を身につけたい。

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