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医事紛争予防の心得

2004年09月28日(火)


講師 京都府保険医協会事務局  森 克宏
日時 2004年9月28日(火)午後7時半~9時半
会場  都ホテル
テキスト 「事例でみる医事紛争予防の心得」
主催 石川県保険医協会 経営・共済部

 9月28日(火)午後7時半から都ホテルにおいて医療安全研修会が開かれた。今回、40年以上医事紛争に取り組んできた京都府保険医協会医療安全対策室事務局の森克宏氏をお招きし、実際に対応してきた事例に基づき、医事紛争における実際の対応の仕方、注意事項について詳細にお話ししていただいた。平日にもかかわらず医師、歯科医師30数名が参加していた。
 1995年から1999年の医療事故訴訟の動向を見ると、新規受け付けは434,581,595,629,638件と毎年増加している。京都においても医事紛争は10年前の40件から昨年の103件と2倍強増加している。今後も医療事故、医事紛争も増加傾向にある。
 医療事故とは、「診療の過程で患者に意外な(患者が覚悟していない)結果が発生したこと」の意味である。医学には限界があり、まだ解明されていないことも多い。また、人間には個人差があり、ある検査や治療法がすべての患者さんにとって適切とは限らない。医療の不確実性や医療の高度化に伴う危険が医療事故を増加する要因ともなっている。
 医事紛争を予防し、良好な関係が生まれるためにはインフォームド・コンセントが大切である。インフォームド・コンセントとは、「説明と同意」ではなく、「同意するための説明」「説明に基づいた同意」であり、本質は「同意」である。患者さん自身が判断できるようにするため、話す時に事実と意見をきちっと使い分け、患者に不利なこと・不利益なことを伝えることが重要になる。
 細心の注意で医療事故を少なくするとともに、ミスをしたときの初動が大事になる。医療行為の結果のみで医療事故と判断せず、その経過が大切である。日頃からカルテに医療行為の経過(診断・適応・手技・説明・事後処置の確認の5点)を記載しておくが重要である。また、小さな事故やニアミスの分析・検討は将来の大事故を防止するための大きな教訓になる。京都府保険医協会発行の「事例でみる医事紛争予防の心得」や「リスクマネジメントの実践を阻害するもの」を参考にしてください。

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