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万が一の場合に家族に残すマニュアル

2003年05月10日(土)


緊急時に家族が行うこと
開催日時 2003年5月10日土曜日午後7時から
講師   橋本 明夫弁護士(北尾法律事務所)
開催場所 金沢都ホテル5階「能登の間」  30~40人
参加対象 会員およびご家族
主催 石川県保険医協会
   企画担当 歯科部及び経営・共済部

 5月10日土曜日午後7時から金沢都ホテルで経営共済部サタディナイトセミナーが開かれました。今回は「万が一の場合に家族に残すマニュアル」、サブタイトルとして「緊急時に家族が行うこと」と題し、橋本 明夫弁護士にお話ししていただきました。会場には医師、歯科医師とその家族が30数名集まり、満員となり関心の高さが伺えました。
 最近、働き盛りの先生が心筋梗塞や脳出血、交通事故などによる意識障害で、突然診療を中断せざるをえず、運悪く死亡する場合を時々耳にします。今回企画は、私の同級生の急死を契機に始まり、歯科部で検討し、理事会の助言を頂き、講演会開催の運びとなりました。
 初めに緊急時マニュアル(案)を私の方から提案させていただきました。
1.相談すべき同僚の医師、歯科医師を決めておきましょう。
  できるだけ複数とし、相手の了解を取っておきましょう。
2.緊急連絡用の名簿を作成しておきましょう。
  相談すべき医師、歯科医師やスタッフ、保険医協会、医師会、同窓会などの電話番号を一覧できるようにしておきましょう。特に緊急時に間に合うようにスタッフのチーフの携帯番号、携帯メールアドレスも必要だと思います。
3.スタッフへの指示
  医科と歯科では異なりますが、予め決めておきましょう
4.その他
  当座の費用を確保しておきましょう
  スタッフの給料や退職金について明らかにしておきましょう
  印鑑や通帳、資産台帳、保険証書の保管場所も確認しておきましょう

 引き続き橋本弁護士から相続、遺言、成年後見制度について事例を参考に説明していただきました。
1.遺産相続
  債務も相続の対象になるので、遺産相続するかどうかを3ヶ月以内に検討しなければならない。相続人を事例と図表で説明していただきました。
2.遺言
  自筆証書、公正証書、秘密証書の特色を図表で説明していただきました。その中で公正証書遺言を勧められました。
3.成年後見制度
  平成12年4月から成年後見制度が改正され、従来の禁治産、準禁治産の制度が「後見」「保佐」「補助」の制度に変り、利用しやすくなったということでした。
 
講演終了後、出席者からの様々な質問と活発なやりとりがあり、非常に有意義な時間を持つことができました。自分だけは大丈夫と安易に構えず、万が一に備え、この機会に家族とよく相談してマニュアルを作成してみてください。これからも会員の多様なニーズに答えて、新しい角度からの試みや切り口の企画をしていきたいと思っています。尚、今回の資料が希望の方は事務局までご連絡ください。

案内文
 最近、働き盛りの先生が心筋梗塞や脳出血、交通事故などによる意識障害で、突然診療を中断せざるをえず、運悪く死亡する場合を時々耳にします。先日も40歳代の矯正専門医が急死しました。治療費が前払いのため、治療途中の患者さんには弁護士を入れて、奥さんが返金に追われていると聞きました。本人名義の口座は封鎖されておろせなくなると聞いています。通院中の患者さんの予約が混乱したり、応急処置や問い合わせに困ったそうです。予め、相談できる歯科医師を決めておいたり、スタッフの連絡網があったら良かったと思ったそうです。
 医科の場合も、死亡したその日から保険診療はできなくなります。しかし、各種の病気で投薬途中の患者さんは自分の服用しているクスリについて薬剤名や容量まで知らない場合が普通です。 大至急すべての治療中の患者さんに、現在の服薬内容と直近の検査データを添えて、連絡する必要があります。郵便でもいいのですが、書き写して送付するまでの事務を手伝ってくれる人も必要です。
 この機会に残された家族に最低限のアドバイスを考えてみたいとサタディナイトを企画してみました。 突然の病気や事故に備えて、専門家から見たマニュアルの雛形と遺言の書き方について講演をしてもらう予定です。
 医科と歯科とでは少し違いがありますが、共通するところも多いと思います。専門家の話を聞き、また意見を出し合い、保険医協会会員のメリットの一つになるものにしていきたいと思っています。
 多数の参加をお待ちしています。会場準備の都合上、早めの申し込みお願いします。

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緊急時に家族が行うこと
                       作成日 平成15年5月10日

1.相談すべき歯科医師へ連絡・・・医院のことをよく相談してください。
  歯科医師  氏名                電話→ 連絡名簿参照
        氏名

2.スタッフへの連絡・・・充分に連絡を取り合い、状況を把握してください。
  チーフ  氏名               電話→ 連絡名簿参照
              氏名
              氏名
              氏名

3.スタッフへ指示
A.患者および保護者への連絡・・・①まず1週間前後の予約について変更を行ってください。
                 ②相手に不安を与えないような表現を心がけてください。
                  ③落ち着いて連絡してください。
B.わからないことは
  相談すべき歯科医師に          ①患者からの問い合わせへの応対
                 ②緊急、応急処置患者の紹介
                 ③セット物がある場合は存命中に
C.チーフが1日の仕事状況を家族に報告し、家族、入院先との連絡を密にする。
D.スタッフの勤務は原則1ヶ月とし、後の身の振り方を相談すべき歯科医師に

4.保険医協会、歯科医師会、同窓会へ連絡
   院長の病状、今後の見通しについてご説明ください。 
 保険医協会事務局       連絡名簿参照
 歯科医師会
 同窓会支部長

5.その他
A.当座の費用として金庫に○○万円用意してある
B.死亡すると預金がしばらく動かせなくなるので、○○銀行普通預金個人と○○信用金庫普   通預金を配偶者名義に移す。
C.資産台帳は○○にある
D.スタッフの給料と退職金は給与規定を○○に入れておく
E.保管場所 金庫の鍵、通帳、印鑑など
F.住所録はファイルを開く

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