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ケアハウス白帆台 2

2020年02月10日(月)


005 2月10日(月)2時半から4時までケアハウス白帆台にて「基礎講習会 口腔ケアを考える」をお話ししました。ケアマネージャー、看護師、介護職員12名の参加がありました。口腔ケアとは、口腔内状態と口腔機能、日頃の口腔ケアを適切に行うポイント、口から食べる支援と口腔リハビリ、重点対象者の診察と個々の歯科治療や口腔ケア計画の立案をレジュメに添ってパワーポイントデータを見ながら解説しました。熱心にメモをとり真剣に聞き入っていました。途中に行った口腔清掃の相互実習も和気あいあいと楽しい雰囲気でした。質問も多く、充実した会となり、共通理解が深まりました。今後さらに利用者さんのために協力していきたいと思います。

基礎講習会 口腔ケアを考える
講師  小島歯科医院 名誉院長 小島登
日時  令和2年2月10日(月)14:30~16:00 
会場   ケアハウス白帆台
 前回の講習会 平成28年8月2日(火)
kojima-dental-office.net/20160802-1849#more-1849

アンケート
参加職種
 介護支援専門員    1名
 看護師        1名
 介護職員      10名
 計         12名
評価
 満足          9名
 やや満足      1名
 普通     2名
 やや不満      0名
 不満          0名
感想を具体的に書いてください
・口腔ケアの効果や方法、口腔内の機能などについて改めて学ぶことができよかった。
分かりやすかったです。ありがとうございました。
・ハブラシの他に使う器具、用途、時間によって使い分けできること、磨き方など教わりました。
・普段の生活に役立つ内容で良かったです。舌の動きが大切だと分かりました。歯みがきも日常のブラッシングでのやり方との違いも学べて良かったです。
・ゆっくりはっきりと多く話してくださりとても分かりやすかった。たくさん知識が増えました。口腔ケアの大切さを再確認できました。
・歯の状態、口腔ケアの正しい仕方など分かりました。
・口腔ケアの必要性、重要性が理解できました。また、専門の方からの研修で知らなかった知識もしれてよかったです。
・口腔ケアだけでなく、介助の方法や口腔体操の大切さ等、とてもていねいに教えて頂きました。始めて聞く言葉もありとても勉強になりました。
・口腔ケアが大事であるということが勉強になった。利用者さんの口腔ケアの介助をていねいに行いたいと思いました。
・歯が大切だと勉強になりました。口の中でストレスとか分かることを知らなかった。
・口腔ケアの仕方を間違えたりすると、誤嚥の原因になったり、その外の口腔トラブル(歯周炎や歯肉炎)に繋がってしまうことが分かりました。
・いろいろ勉強になりました。
・知識が増えてよかったです。

レジュメ
 はじめに 口腔ケアとは
  1.本人・家族・介助者の口腔清掃
      うがい、歯磨き、義歯の清掃、粘膜・舌の清掃
  2.歯科衛生士による専門的な口腔ケア
   ①治療的なクリーニング(器質的な口腔ケア)
   ②口腔機能回復(機能的口腔ケア)
      リラクゼーション(脱感作)、口腔周囲筋の運動訓練、
      咳嗽(せき払い)訓練、嚥下促進訓練、発音・構音訓練 
 【口腔ケアの効果】
  1.誤嚥性肺炎のリスク回避
  2.風邪・インフルエンザのリスク回避
  3.食べる意欲の改善
  4.栄養状態の改善(MNAスコア)
  5.認知症予防
A.口腔内状態と口腔機能
 【ポイント】
   ・プラークと食物残渣は違う。
      前者は清掃の問題、後者はリハビリ。
   ・麻痺側、使わない方が汚れる
      口から食べていない経管栄養の方が汚れる
      食べなくても清掃する
   ・うがいができるかどうかは口腔ケアの難易度の大きな目安
   ・下唇がスイッチ、上唇が1回量
   ・胃ろうでも誤嚥性肺炎は起きる
      唾液は呑みこんでいる
   ・舌を口唇より前に出せない人は、下の総義歯を使えない
   ・入れ歯の効果
     上の入れ歯入れるだけ唾を呑み込みやすくなる
     入れ歯を上下入れて奥歯がしっかり咬めると、
      お腹に力が入り上体を起こしやすい
  a.歯肉
   1.歯肉炎
   2.歯周炎
     ①腎疾患
     ②糖尿病
  b.舌
   ・舌苔は積もった状態ではなく、舌乳頭が伸びてブドウ球菌が付着したもの
   ・地図状舌 ストレス
   ・舌静脈  
  c.口臭
   ・朝起きた時は誰でも口臭があるが、食事をすれば消える。唾液で洗い流される。
  d.口腔乾燥
   ・安静時唾液分泌は低下するが、刺激時唾液は変わらない
   ・しっかり咬めれば唾液は減らない
   ・加齢によって味細胞は減らない
   ・唾液分泌によって味刺激を可能とし、味覚により唾液分泌を促す
  e.口腔機能
    ・舌打ち、舌による口蓋の海苔剥がしなど
    ・ぶくぶく、ごろごろのうがい
    ・パタカの発声やアウベ体操
    ・食事時の姿勢

B.口腔清掃の相互実習  2人一組
    下7番舌側と上7番の遠心 頬を広げる

C.日頃の口腔ケアを適切に行うポイント
 a.本人(介護者)が行うセルフケア
   ・誤嚥させない
   ・口腔ケアはできるだけ痛くないように気持ちよく
   ・保湿が大切(特に口唇)オーラルバランス等を利用する
   ・前歯部は鋭敏なので奧から歯ブラシを当てる
 b.ケアしやすい姿勢と高さ
   ・座位が取れる方はその姿勢で
   ・ベットの方は背中を30~60度ぐらい少しずつ上げ、
     膝を軽く曲げ、身体が足元へずれていかないように工夫する
   ・全くの寝たきりの方で、ヘッドアップに危険性があり水平位で
     行う場合は誤嚥に特に注意し、健側を下にする
   ・術者の腰に負担のかからないように高さを調整する
 c.歯科医師、歯科衛生士が行う専門的口腔ケア
 d.口腔ケアグッズ
   口角鈎
 e.口腔ケアに伴うリスクの管理
    奧から手前への清掃が基本
    誤嚥を防ぐために姿勢が大切。口の健常側を下にする
    舌の観察 舌苔、地図状舌、舌下部静脈
    誤嚥は始めに起こりやすいので、10分以上前から口腔ケアの体勢を整えておく
    食後30分ほど座位を保つ 直ぐに寝かせない
 D.口から食べる支援と口腔リハビリ
  a.誤嚥性肺炎
   1.原因が食品なのか唾液なのかを区別する
   2.唾液誤嚥
     ・嚥下運動はほぼ咽頭粘膜の反射
     ・口腔ケアにより衛生状態を改善(対症療法)
      末梢刺激による機能回復への期待      冷水刺激
   3.食物誤嚥
     ・嚥下筋の筋力・緊張低下
     ・咀嚼力の回復は嚥下力の回復ももたらす
   4.嚥下と呼吸の協調性低下
    ①口呼吸になると誤嚥の問題が生じる
    ②呼吸が速く、嚥下に時間がかかるので、
  b.口の働きの発達
   アイコンタクト(スキンシップと話しかけ)が必要
    ・口腔の過敏さを除去しないと、
      スムーズな感覚入力と緊張のない筋肉運動ができない
    ・優しく全身を触ることで、情報が入りやすい体と心が形成される
   1.原始感覚系 → 識別感覚系
   2.反射的な運動 → 随意運動
   3.固有感覚
  c.口から食べるために
   1.要介護者の食生活
    ・むせや誤嚥がないかチェックする
    ・食べていた頃のように介助・工夫する
    ・下唇がスイッチ、上唇が1回量、口を閉じて嚥下する
    ・目を閉じて食べさせてもらうと、介助の仕方がよく分かる
    ・みじん切りはばらけて食べにくい
    ・唾液が少ないとまとまらない
    ・ほんの少し痛くても食べなくなる
      義歯の調整や修理
    ・上の前歯があるだけで食べやすくなる
   2.姿勢を整える
    ①上肢を使用できる安定した座位姿勢
    ②頭頸部が軽度に前屈
   3.口を閉じて嚥下する
    ・上唇を育てる ストロー→ コップ飲み、風船の膨らまし
    ・上顎前歯があれば上唇の筋は鍛えられる
      上顎だけでも義歯を入れる。
      舌が上下、左右に動くようになってから下顎の義歯を作る

最後に 重点対象者の診察と個々の歯科治療や口腔ケア計画の立案
     ①お口のトラブルがある(歯が痛い、入れ歯が合わない)
    ②口臭や舌苔、歯肉からの出血がひどくなってきた
    ③食物残渣が増えてきた、口腔内に麻痺がある
    ④うがいができない、経管栄養の方
    ⑤微熱を繰り返す、むせがひどい、呑みこみづらくなる
    ⑥食欲がない、体重が減少してきた
    ⑦入所間もない方

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