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摂食嚥下機能評価と嚥下内視鏡(VE)の実際

2018年10月28日(日)


 25日(木)午後、保険医協会歯科理事4人で公立能登総合病院歯科口腔外科を訪問。診療部長の長谷先生に歯科衛生士と言語聴覚士による患者さんの事前評価と今回の目的を解説してもらい、2人の病室へ向かう。それぞれの担当看護師、管理栄養士を加えた5職種による摂食嚥下機能評価とVEの実際を見学した。病態から予想されることを頭に描きながら検査を進める。食形態やトロミ調整と姿勢や頸部回旋などによる嚥下機能の変化を確認する。煎餅やトロミ無しのお茶が飲めるのに、粥やペースト食を食べたがらない患者を嗜好との関連も考慮した上でつぶさに評価し、プロセスリードを用いて咀嚼や舌による押しつぶし機能を判断していた。現場からの要望に対しても即座に対応していた。トラブルのため服薬中止となった錠剤の飲み込みをVEで観察し、服薬ゼリーを提案していた。チームで考えられる問題点や対応策が導き出され、長谷先生が摂食嚥下担当医として報告書を作成していた。
017 020 006 001 024

 参考に
 嚥下内視鏡の体験会
kojima-dental-office.net/20091003-2715
 長谷先生の講演会「地域で取り組む『在宅療養高齢者』の食支援」
kojima-dental-office.net/20160825-2128#more-2128
 プロセスリード
www.otsukakj.jp/rd/medicalfoods/processlead/
 今回の見学から得られたことは、VEの手技的なものよりも病態から予想される幅広い知識と絞り込む観察ポイントの把握が必要に思う。今後、食べられない患者さんを地域でどのよう評価し、支えていくのかを歯科部で検討したいと思う。VE配備を各歯科医院するのか中核病院にするのか、そして地域の単位をどのくらいの規模とし、役割分担と連携をどう確立するのかも考えなければならない。

研修企画案
1.摂食嚥下機能評価
 ①疾患別嚥下動態の整理(脳血管障害・神経疾患・認知症など)
   嚥下の解剖と生理
 ②薬剤と嚥下障害

2.嚥下内視鏡(VE)の実際
 ①問診のポイント
 ②食事場面の観察ポイント
 ③姿勢調整と環境整備
 ④食形態の選択とトロミ調整
 ⑤VEの読み方
 ⑥リスクマネージメント
   吸引
      聴診

3.対応策
 ①食事介助と支援
 ②嚥下リハ(間接訓練・直接訓練)

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