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このままでは使える抗菌薬がなくなる

2018年10月03日(水)


薬剤耐性が蔓延
メモ
 抗生剤の選択・使用法を学ぶ
kojima-dental-office.net/20090725-2119
1.耐性菌による死亡
   2013年    70万人
           2016年   100万人
           2050年  1000万人
    ちなみに2013年ガン死亡 820万人
2.一般の医院での抗菌薬適正使用が重要
   ・抗菌薬の9割は病院ではなく一般の医院で使用
   ・抗菌薬開発の限界 抗菌薬衰退時代
           ・不要な疾患・症例に使わない
           ・自然治癒するのか必要な疾患・起炎菌なのか
      風邪なのか肺炎なのか
      ・抗菌薬が必要な時期なのか
            ・根拠をもって検査、診断、処方、説明
3.外来診療で戦う細菌
      ・肺炎球菌
      ・インフルエンザ菌
      ・黄色ブドウ球菌
      ・大腸菌
    *カルバペネム耐性腸内細菌科細菌
    遺伝子情報が菌株や菌種を越えて拡がる
4.ペニシリン系よりもマクロライド系による耐性菌が多い
  第三世代のセフェム系の乱用により耐性菌が増えた
5.予防的に使っても効果はほとんどなく、ショックを起こす確率の方が高い
  抜歯後のルーティンに処方しているペニシリン系抗生剤をしっかり考える

よろず勉強会
こどもとおとなの外来感染症入門塾
~あなたのその抗菌薬、考え直してみませんか?~
講 師 ながたクリニック・院長 永田 理希 先生
と き 2018年10月3日(水)午後7時30分~午後8時30分
ところ 石川県地場産業振興センター 本館3階・第6研修室
対 象 医療関係職など どなたでも(参加費無料、定員50人)
申込み 10月1日まで(講師の先生への質問がある場合は、9月26日まで)に、
参加申込書に必要事項をご記入いただき、FAX・メール・お電話でお申し込みください。チラシ「こどもとおとなの外来感染症入門塾」
主催     石川県保険医協会/学術・保険部

【講師抄録】 時は1990年代。安全性が高く、多くの細菌をカバーしていることを売り文句に次々と開発され、風邪や予防のため?と数多く処方されている第3世代経口セフェム系抗菌薬。慢性的な気道感染症に抗菌効果以外の効果が報告され、それを免罪符?に長引く鼻炎や咳、痰のある患者に漫然と処方されたり、3日の内服で効果が7日間持続するとし、風邪処方に混ぜられてしまいがちのマクロライド系抗菌薬。痛みや咳、発熱などの症状がひどいときにいいかもしれない?といわれ、やたらと使われてしまっているキノロン系抗菌薬。
そして、昭和が終わり、平成も終わる2018年。耐性菌問題は入院での重症患者での問題だけではなく、日常外来診療でも問題となり、新しい抗菌薬の開発も限界とされ、現代は今や【抗菌薬ゆとり時代】から【抗菌薬衰退時代】に突入している。
このままでは肺炎で治療できる抗菌薬もなくなり、これまでのように手術や出産やスポーツなども安心してできなくなる。抗菌薬の9割は点滴ではなく、内服薬。つまり、外来診療における感染症診療を見直さないとこの世界的人類の危機を回避することはできない。 この未来を変えるのは、日々、医療の臨床最前線で多くの目の前の患者を外来診療をしている我々が、この現状を認識・理解し、実践するしかない。変えるのは、権威でもカリスマでもなく、現場の我々でしかないのである。これまでと同じで困っていないという医療者は、今こそ現実を見直し、その知識と経験をブラッシュアップするターニングポイントとしましょう!難しいことをわかりやすく、そして、楽しく、明日の診療に即実践できる知識の「気づき」と「学び」をともにシェアしあいませんか?

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