小島歯科医院 名誉院長ブログ

1歳過ぎたのに歯が生えてきません

2010年10月20日(水)


■質問
 生後1歳1ヶ月になるのに歯が1本も生えてきません。
 離乳食もかなり苦労しています。どうしたらよいでしょうか。

 ■回答
 ゆっくりな発育ですね。焦ることはありません。当たり前ですが、発育には個人差があります。生後6ヶ月頃に下の前歯が生え始めるお子さんもいれば、1歳の誕生日頃に生え始めるお子さんもいます。
 1歳3ヶ月頃になってもまだ歯が生えてこないようなら、歯科医院でレントゲン写真を撮ってもらうとよいでしょう。歯がちゃんとできているかを調べてもらうことができます。問題ないようであれば、歯の萌出を待ちましょう。
 
 離乳食についてです。
離乳食の形態や硬さなどは、実際の月齢で判断するのではなく、食べる機能の発達段階に応じて臨機応変に工夫が必要になります。奥歯がしっかり生えていないと繊維性の強い野菜などは食べられませんが、繊維性の弱い野菜なら、茹でて柔らかくして食べさせてみるといいでしょう。
 
 具体的には、「舌で押しつぶせる」から「歯ぐきでつぶせる」までの硬さのものを食べさせてみて、 子どもの食べる様子をよく見てください。一口食べ終わった時に舌の上がきれいになっていれば、食べられています。舌の上に食べ物があれば、もう少し柔らかいものを食べさせる必要があります。カミカミしている時に、舌が左右に動き、口角がよじれて(口唇が交互に偏る)いれば、歯ぐきでつぶせる硬さのものでも食べさせてみましょう。舌の前方への突出を妨げる乳前歯(いわゆる前歯ですね)がまだ生えていませんので、飲むこむ時に上下の唇がしっかりと閉じていることも重要です。大切なのは、食べさせるのではなく、食べる動きを引き出すような食事介助を心がけましょう。
 最後に、離乳食の対応に疲れて、甘い物だと食べますからと、甘い物ばかり与えるのは禁物です。
 わからないことや困ったことがあれば、また相談してください。
 参考にどうぞ。
 ■離乳食のすすめ方
www.h2.dion.ne.jp/~haruk/rinyu/susume.htm
 ※19年3月の改定により、離乳食の進行における「初期」「中期」「後期」「完了期」という区分はなくなり、「経口摂取準備期」「嚥下機能獲得期」「「捕食機能獲得期」「押しつぶし機能獲得期」「すりつぶし機能獲得期」「自食準備期」「手づかみ食べ機能獲得期」「食具食べ機能獲得期」になりました。

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