小島歯科医院 名誉院長ブログ

ポカン口が増えています

2008年11月20日(木)


口唇002頤部001  子供がもっとリラックスした状態。唇に締まりがなく、時々口がポカーンと開いています。上口唇が山形になっていたり、頤部に緊張感があり梅干しの種のようにしわがあります。
 人は通常鼻呼吸で、激しい運動をした時にだけ補助的に口呼吸をします。しかし、最近、安静時でも口で呼吸し、ポカンと口を開け、山形の上唇をした子供が増えています。寝ている時やリラックスしている時に白い歯が見えます。鼻呼吸が苦手で、インフルエンザにかかりやすいです。赤ちゃんの上唇とそっくりな形をしていて、離乳期から幼児期に上唇を鍛えなかったことが原因だと考えられます。

 健康なお口を持つ子供の口元です。なんだか生き生きした顔の表情までも目に浮かびます。

口唇001 頤部002

口唇003 赤ちゃんの口です。
スタートは同じだったはずなのに何が違うとこうなるのでしょうか。
 咀嚼発達障害と考えています。具体的にはそれぞれの時期に上口唇を鍛えましょう。
  ①離乳初期にスプーンを上口唇に押しつけるのではなく、自分で上口唇をのばして食べ物をとるようにさせます。また、フォークで刺して舌中央部に食物を入れ込むような食べさせ方では唇の学習になりませんので、できるだけスプーンを使います。
    ②離乳中期にストローではなくコップを使い、下口唇で始まりを、上口唇を水面につけて一口量を覚えられるように練習します。
  ③離乳後期になると手づかみ食べをさせて、自分で処理できる量を口唇でつかみ取る練習をします。
  ④離乳後期に食事中は口唇をしっかり閉じて奥歯でしっかり咬み、また口唇をしっかり閉じてごっくんするように注意します。
  ⑤幼児期には風船をふくらませたり、ぶくぶくうがいの練習や舌のトレーニングをします。
 参考に
 ぶくぶくテストを利用した口腔機能評価と支援のヒント
www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/tamakodaira/shikahoken/shikahoken.files/bukubukutest.pdf#search=%27%E3%81%B6%E3%81%8F%E3%81%B6%E3%81%8F%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88%27
  口腔機能の基本は胎生期から1歳半の頃に育ち、その応用は小学生までに完成します。情報の入りやすい体と心を形成するために子どもと見つめ合い優しく全身を触ること、識別感覚を養うために穏やかな継続的な刺激と手づかみ食べ、随意運動を発達させるために意識下の運動学習が重要です。床にしっかり踵を着けて椅子に座り食事時の姿勢を整えることと、食事の時に飲み物を用意しないで大きなものをよく噛んで食べ、口を閉じて嚥下することを訓練します。上唇を育てるためにはストローではなくコップ飲みをさせることや風船の膨らましも有効です。
 参考に
 姿勢が悪く、口呼吸する子供が急増!歯科医が教える口腔内と足の関係
lee.hpplus.jp/kurashinohint/229473/
 お口ポカンと開いてませんか?
plaza.rakuten.co.jp/higashitani/diary/201512250000/?scid=su_369
 子どもだけでなく大人でもお口をポカンと開けている人が増えています。本来呼吸は鼻で行うものですが お口をポカンと開けている人は口で呼吸をして、そのせいで様々な健康問題が生じています。扁桃肥大、多数歯う蝕、口唇乾燥、上顎前突、開咬。口呼吸から始まる負の連鎖は将来メタボリックシンドロームをはじめとする生活習慣病に繋がりますよ!

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